ビルメンに転職したいけど資格って何が必要なの??
今回はビルメン会社に興味があり、転職したいけど、ビルメンってたくさん資格が必要だと聞くし、どれから取ったらいいのかわからない!という方に向けて、まずは、ビルメンの登竜門と言われるビルメン4点セットの解説をします。
皆さんの転職等の参考になれば幸いです。
- ビルメン4点セットとは?
- 各資格が1ヶ月で受かる勉強方法
- 各資格の難易度
- どの順番で取ればいいの?
ビルメン4点セットとは?
まず、ビルメン4点セットについて解説します。
4点セットとは
- 第二種電気工事士
- 危険物取扱者乙種4類
- 二級ボイラー技士
- 第3種冷凍機械責任者
この4つの資格であり、ビルメンが最初に目指すべき資格であると言われています。この4つの資格を持っていなければ常駐できない現場もありますので、仕事の幅を広げる意味でも持っておくべき資格であるといえるでしょう。
それでは、各資格について解説していきたいと思います。
第二種電気工事士
第二種電気工事士は一般住宅や店舗など、小規模施設の600V以下で受電する設備の電気工事を行えます。ビルメンの仕事では、配線や照明の工事や、コンセントの取り替え工事の仕事があるので、この資格を持っていないと工事に携わることが出来ません。電気の知識を身につけるという意味でも、個人的には4点セットの中でまずはこの資格を優先して取得することをおすすめします。
試験内容
第二種電気工事士は学科試験と技能試験の2つで構成されており、まずは学科試験で合格してから、別日で技能試験があります。
【学科試験】
- 受験資格:どなたでも受験できます。
- 試験問題:問題数50問、試験時間120分
- 出題形式:マークシート方式の四肢択一です。
- 合格基準:60点以上
【技能試験】
- 課題作成候補問題:13問問題数 のうち1問出題
- 試験時間:40分
- 合格基準:配線ミス等無く、時間内に完成させること
上期と下期で年2回試験があります。
上期試験
願書申込期間:3月中旬~4月上旬
学科試験:CBT方式4月下旬~5月中旬、筆記方式5月下旬
技能試験:7月下旬
下期試験
願書申込期間:8月中旬~9月上旬
学科試験:CBT方式9月下旬~10月中旬、筆記方式10月下旬
技能試験:12月下旬
学科試験の合格率は例年50〜60%
技能試験の合格率は60%台となっています。
国家資格の中では難しくない資格ですが、勉強しないと受からないので、実際に私が実践した勉強方法を解説していきます。
勉強方法
結論から言うと第二種電気工事士の試験には参考書は必要ありません!
私は下のアプリで隙間時間に問題を繰り返し解いて1ヶ月で学科試験に合格することが出来ました。第二種電気工事士の試験はとにかく過去問を解くことが重要です。かといって参考書を開いて、机と向き合って勉強するのが苦手な方は、このアプリ一つ入れて勉強すれば参考書は必要なく合格することが出来ます。解説もしっかりあるので、有料にはなりますが、とてもおすすめするアプリになります!
技能試験の練習方法に関しては、YouTubeをみながら3周ほど練習しました。
技能試験に関しては候補問題が発表されるので、動画を参考にしながら繰り返し練習する必要があります。自宅で練習する際には、工具や材料が必要となってきますが、Amazonで全て購入できます!
二級ボイラー技士
二級ボイラー技士は、小規模・小型ボイラーを除く、一般に設置されている製造設備、空調、給湯用のエネルギー源としてのボイラーを取り扱います。ボイラー技士の免許がなければ取り扱うことが出来ません。近年、ボイラーが小型化されて、免許が必要ないボイラーを設置している施設が増えていますが、免許を必要とする施設も多いのが現状で、まだまだ需要がある資格といえるでしょう。合格率は50〜60%程で、難易度は低いです。求人等で必須資格として提示されている企業が多いことから、2番目に取得することをおすすめします。
試験内容
- 受験資格:どなたでも受験できます。
- 試験問題:4科目各10問、計40問。試験時間180分
- 出題形式:マークシート方式の五肢択一
- 合格基準:科目ごとの得点が40点以上、かつ、4科目合計が240点以上
試験日は1ヶ月に1回のペースであります。詳しくは下記ホームページご参照ください。
試験合格をしても、免許の申請には実務経験の申請資格が必要となります。申請資格がない方は、3日間のボイラー実技講習を受けてからの申請となります。下記ホームページご参照ください。
勉強方法
二級ボイラー試験を受ける際に参考にした参考書は、オーム社の【マンガでわかる二級ボイラー試験】です。この参考書は初学者にもわかりやすくマンガで解説しているので、イメージがしやすいです。
あとは、アプリで過去問を繰り返し解くことで1ヶ月で合格することが出来ました。このアプリは1ヶ月間の勉強スケジュールでプログラムされているので、無理なく勉強できます。価格は1800円となっております。
危険物取扱者乙種4類
危険物取扱者とは、消防法により、一定数以上の危険物を貯蔵し、または取り扱う化学工場、ガソリンスタンド、等の施設には、危険物を取り扱うために必ず危険物取扱者を配置しなければなりません。その中で乙種4類とは、ガソリン、軽油、灯油、オイルなどの第四類危険物を貯蔵し、または取り扱うことが出来ます。ビルメンでは、発電機や、ボイラーなどが第四類危険物を燃料として動かしているものがあるので、施設によっては、危険物を貯蔵しています。そのため、危険物取扱者を配置しなければならないので、資格所持者が必要になっています。取得する順番としては、この後解説する第3種冷凍機械責任者の資格の日程と調整し、どちらが先でも良いと思います。
試験内容
- 受験資格:どなたでも受験できます。
- 試験問題:3科目出題、全35問。試験時間は120分
- 出題形式:マークシート方式の五肢択一
- 合格基準:試験科目ごとの成績が、それぞれ60%以上
試験日は月に1回程のペースでありますが、下記ホームページご参照ください。
勉強方法
危険物取扱者乙種4類の試験を受ける際に参考にした参考書は、公論出版の【乙種4類 危険物取扱者試験】です。この参考書では、出題頻出が高い問題を重点的に勉強することができるので、効率よく勉強できます。
あとは、YouTubeで電験合格さんが危険物乙4試験対策の講義もアップされているのでわかりやすく参考になると思います。
第3種冷凍機械責任者
冷凍機械とは一体何のことなのか、ビルメンでそんな機械使うの?と初めて耳にする方はあまりイメージできないかもしれませんが、ビルメンでは主に空調機器のことを指します。1日の冷凍能力が100トン未満の製造施設に関する保安に携わることができる資格を、第3種冷凍機械責任者といいます。近年では資格を必要としないターボ冷凍機などが普及していますが、第3種冷凍機械責任者を配置しなければならない施設もあるので、ビルメンには必須資格です。年1回しか試験がないので、他の資格と調整しながら受験すると良いと思います。合格率は30〜40%と他の資格と比べて低いですが、難易度は高くないです。少し捻くれた問題が多い印象ですが、基本的には過去問を勉強すれば受かります。
試験内容
- 受験資格:どなたでも受験できます。
- 試験問題:2科目、合計35問
- 出題形式:マークシート方式の五肢択一、択一の方法は、3ないし4つの記述から、内容が正しいものの組み合わせを選ぶ形式
- 合格基準:2科目それぞれ60%以上
試験日は毎年11月の第2日曜日ごろに実施されます。詳しくは下記ホームページご参照ください。
勉強方法
第3種冷凍機械責任者の試験を受ける際に参考にした参考書はオーム社の【第3種冷凍機械責任者 過去問題集】です。この参考書では、過去8年分の全問題と、解答・解説が収録されています。この参考書を3周は繰り返し勉強すると合格点は取れると思います。他の3点の資格と比べると難易度は高いので余裕を持って取りかかると良いと思います。
ビルメン4点セットを取得してみて
私はこのビルメン4点セットの資格を約1年半で取得することが出来ました。ビルメン転職する前は第二種電気工事士の資格しか持っていませんでしたが、ビルメンに転職してから他の3つの資格を取得しました。難易度は高くありませんので、勉強のハードルが高くないですし、私にとってこの4点セットの取得は、勉強の楽しさを知ることができた良い機会だったと思います。今後の目標としては、ビル管や電験3種、そして、もともと大学では建築を専攻していたこともあり、一級建築士も目指していきたいと思っています。皆さんもぜひ、ビルメン4点セットを取得して、一緒にビルメン業界を盛り上げていきましょう!!